信じる者は美しい
クリス-ウェブ佳子
VOL.3 今日はとことん落ち込む日


「自分の機嫌は自分でとる」と言う次女。小学6年生の頃から今も変わらずそう言うのですが、ただ彼女は16歳で思春期の真っ最中。不安や不満のない日はなく、自己肯定感を保つことにも悪戦苦闘しています。荒波のように激しかった長女の思春期を見守り、時には戦い、そして乗り越えた母としては、次女の思春期は経験上きっと難なくやり過ごせるだろうと思っていましたが、とんだ大間違い。思春期の程度も様も人それぞれで、次女は内にこもるタイプでした。

誰にも言えない、言いたくない悩み。そもそもどこから話していいのか。どんなふうに話したらいいのか。それに話したところでどう思われるかを考えると疲れてしまう。だったら口を閉ざすのが一番楽じゃない…。それが最近の次女のような気がします。彼女だけでなく、女友達にも、さらには自分にも時々当てはまるこのバッドループ。この悪循環をどう乗り越えればいいのか

そんなときは走るのをやめて少し止まりましょう。疲れているのに、どこに向かっているのかもわからないのに、当て所なく走ったところで余計に疲弊してしまうだけです。少し止まると書いて歩く。少し止まるというのは完全停止ではありません。歩くことで見えてくる景色、見落としていた景色がきっとありますから、少し止まって近くではなく遠くに目を凝らしてみましょう。

それから空元気で大丈夫を装うのもやめましょう。そうそう。もしもあなたの周りに元気のない人がいたら、お願いだから「大丈夫?」とたずねるのはやめてあげてください。それはとても暴力的な声かけです。大丈夫じゃないのは一目瞭然なのにそうたずねてしまうのは、「大丈夫?」の投球に対して「大丈夫」の打球が一番キャッチしやすいから。自分のために大丈夫じゃない人から無理に「大丈夫」を引き出さないで。

今年も残すところあと1ヶ月。目の前のことをこなすだけの一年だったわ。思うようにことが運ばなかったわ。そんなふうに反省したり、落ち込んだりするのは季節行事だと割り切って、とことん落ち込み、そして年末は精一杯なまけましょう。最後に、私が昔もらったアドバイスをみなさんにも贈ります。行きつけ喫茶店の常連さんからのアドバイス。

「お嬢さん、元気なんて出すものじゃないよ。元気をもらえる場所に行って、元気をくれる人に会いに行って、元気のつく美味しい物をお食べなさい」